ブロードウェイ最大のヒット・ミュージカル
ロジャース&ハマースタインの大ヒット・ミュージカルの、舞台版の演出も手がけたJ・ローガンによる
映画化作品。ロケはハワイで敢行された。
作曲はリチャード・ロジャース、作詞にオスカーハマーシュタインU、このコンビは「回転木馬」「オクラホマ」、後に「王様と私」、
「サウンド・オブ・ミュージック」とヒット作品を次々と送り出した。
南の島の美しい景色をバックに物語りは始まる。
南太平洋のある島(太平洋戦争下のポリネシアの小島)に特命を帯びてポリネシアの小島に赴任してきた海軍中尉
ケーブル(ジョン・カー)が飛行機でやってくる。
その小島では沖合いにある仕官専用の「バリハイ島」に憧れを持っている兵士たちが、なんとかバリハイに渡ろうと
画策していた。
ケーブル中尉は日本軍の島を偵察するため、フランス人の農園主、エミール・デ・ベックを案内人として連れて行こうと考える。
海兵隊と共にやって来た従軍看護婦のネリー(M・ゲイナー)はフランス人植民者エミール・デ・ベック
(R・ブラッツィ)と出会い恋に落ちるが、彼が以前、原住民の女性と結婚し、子供も二人あることを知り
戸惑う、が、時あたかも太平洋戦争の最中、危険を賭して軍の任務を遂行している彼をネリーは愛してしまう。
米軍中尉ケーブル(ジョン・カー)と島のトンキン人の娘ライアット<リアット>(フランス・ニュイエン)は結ばれるが・・・、
日本軍の駐留する島に侵入したベックとケーブル中尉は日本軍が撤退することをつきとめたのだが、
無事帰還できたのはベックだけであった。ケーブル中尉は日本軍の攻撃のため戦死してしまった・・・。
島の娘の母メリー(舞台でも同じ役を演じたファニタ<アニタ>・ホール)が素晴らしい声で
「バリ・ハイ」を、そして島の子供たちと楽しく「ハッピー・トーク」を歌う。
他にも「魅惑の宵」や「ハニー・バン」等素晴しい曲が挿入されている。
ネリー(ミッツィー・ゲイナー)が砂浜で兵士たちの慰問のため舞台をところ狭しと歌い(吹き替え)踊るシーンは
圧巻です。
中学生の時には母が山と買いためていた『映画の友』をよく見ていましたが、ミッツィー・ゲイナーの
はちきれんばかりの姿態がとても眩しく目に映ったものです。
tamugy
|